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1.4/85 T*

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珍しく今日は君と話したくなった。
君とももう随分になるね。
ほんとに君には手をやかされる。
何度君をオブジェにしてしまおうと思ったことか。
実際君を数か月も置き去りにして忘れようとしたことも一度じゃないね。
でも例えば、こんなところまで来ても、僕は今君と一緒にいる。
コンタックスにいた君のお姉さんとも僕はずっと一緒だった。
お姉さんもめったに僕には優しくしてくれなかったけど。
君はそれ以上だよ。それ以上に僕に普段の優しさはくれないね。
でもどうしても君と別れることができない。
もう諦めかけるころに見せてくれる君のこの世のものとも思えないほどの美しい優しさ。
僕はそれに魅入られてしまったんだろう。君と別れることはもう諦めたよ。
ただ、もう少しでいいから普段僕に優しくしてくれないか。
君にうまく合わせられなくて大切なシャッターチャンスを逃すことにはもう慣れたつもりだ。
それは僕がもっと鍛錬するしかない。
何度でもシャッターを切るチャンスがあるときでも、そして結構なシャッタースピードを使えるときでも、
ブレじゃないよなぁ、なんてぶつぶつ言いながらピントリングを何万回も往復させる。
モニターがついても、結局フィルムのころに君のお姉さんに言ってたことと変わらないね。
え?一段でも絞ればいいじゃない?
知っているくせに君はまたそれを言うんだね。
きちんと絞ったときの君の豹変ぶり、それも別人のように易しくなるという。
そして僕はのびのびとシャッターチャンスや構図だけに集中してカリカリの絵を手に入れられるよ。そこも大好きなんだ。
それはわかってるし、それがなければ、今頃君といることに耐えられてはいなかっただろう。
でもな、、
いやもういいね、君が一番知っていることだろう。
え?何って?
恥ずかしくて言えないよ。俺にはやっぱり今でも、ガキのころからの開放バカの血が流れ続けているんだなんて。






by lagoonchii | 2015-10-04 09:17 | Camera | Comments(5)